ボランティア活動
2019年11月12日
活動まとめ③~モロッコ研究~
教材開発は”企画”が最重要。
企画以外は作るだけの単純作業。
「活動の価値の9割は企画にある!」と考えた。
まず、モロッコの事を知らないと企画できない。
パソコンの前だけで頑張っても、良い企画は生まれない。
ラバトでは教育省員や大学生など都会の人間から話を聞くことはできるけれど、
やはり一般的な家庭の子供から話を聞きたい。
地方の学校の授業現場を見たい。
しかし活動先は平日出勤が必須で、外出には許可書が必要だった。
モロッコは何をするにも書類が必要。
だけど責任を取りたくないから、なかなかサインしてくれない。
それに学校に見学許可を求めたけれど、誰も授業を見せてくれない。
教育省の監査だと思われるっぽい。
「見学させて(書類にサインして)ください。」と頼んでも拒まれる。
しかし私的(書類なし)ならば見学させてくれる学校があった。
あくまでも「個人的に勉強したい」と言って訪問。
公式な見学はあきらめた。
また、地方の先輩隊員に話を聞きに行き、活動の見学などした。
イベント等にも可能な限り参加してモロッコ人と出会い、聞き込み調査した。
週末のプライべートな時間でモロッコの研究。
たくさん旅行もした。
学校に行っていないモロッコ人達は、
飲食店や観光業をしていることが多い。
地方を旅行をすると、都会とは違うタイプの人達に出会える。
しかし、学校の授業を見学するには平日がベスト。
なので有給休暇を消費して授業見学した。
仮病を使って学校訪問することもあった。
面倒な社会の仕組みを攻略できず。
その成果もあり、様々な発見があった。
特に気になるのは、先生の指導能力が低い。
・頭の良い子を前に座らせる。
→授業を円滑に進めるため。
・授業についていけない子は後方に座らされる。
→生徒はただ授業時間が過ぎるのを静かに耐えている。
・勉強は暗記が基本。考える必要はない。
→足し算も九九みたいに暗記。
・テストでカンニングを許す先生もいる。
→あまりに成績が低いと先生の責任問題になるので。
・大人も子供も発達障害気味の人が多い
→頭の良い子は家庭が裕福そうな子が多い。
→貧困家庭の子は幼少教育が弱いのが原因(?)かも
たまに良い先生もいるけれど、
その人たちは都会の良い学校で教員している。
教育省の人達や大学生から聴取した内容は、
その優秀な人達の話ばかりで、
一般的な実際の事情とは違っていた。
教育省の職員は、優秀で積極的な教員とは流してるが、
大多数のヤバい先生達とは関係が薄い。
これらの情報を踏まえて、
フランス語アプリ教材の企画を考えていく事にした。
企画以外は作るだけの単純作業。
「活動の価値の9割は企画にある!」と考えた。
まず、モロッコの事を知らないと企画できない。
パソコンの前だけで頑張っても、良い企画は生まれない。
ラバトでは教育省員や大学生など都会の人間から話を聞くことはできるけれど、
やはり一般的な家庭の子供から話を聞きたい。
地方の学校の授業現場を見たい。
しかし活動先は平日出勤が必須で、外出には許可書が必要だった。
モロッコは何をするにも書類が必要。
だけど責任を取りたくないから、なかなかサインしてくれない。
それに学校に見学許可を求めたけれど、誰も授業を見せてくれない。
教育省の監査だと思われるっぽい。
「見学させて(書類にサインして)ください。」と頼んでも拒まれる。
しかし私的(書類なし)ならば見学させてくれる学校があった。
あくまでも「個人的に勉強したい」と言って訪問。
公式な見学はあきらめた。
また、地方の先輩隊員に話を聞きに行き、活動の見学などした。
イベント等にも可能な限り参加してモロッコ人と出会い、聞き込み調査した。
週末のプライべートな時間でモロッコの研究。
たくさん旅行もした。
学校に行っていないモロッコ人達は、
飲食店や観光業をしていることが多い。
地方を旅行をすると、都会とは違うタイプの人達に出会える。
しかし、学校の授業を見学するには平日がベスト。
なので有給休暇を消費して授業見学した。
仮病を使って学校訪問することもあった。
面倒な社会の仕組みを攻略できず。
その成果もあり、様々な発見があった。
特に気になるのは、先生の指導能力が低い。
・頭の良い子を前に座らせる。
→授業を円滑に進めるため。
・授業についていけない子は後方に座らされる。
→生徒はただ授業時間が過ぎるのを静かに耐えている。
・勉強は暗記が基本。考える必要はない。
→足し算も九九みたいに暗記。
・テストでカンニングを許す先生もいる。
→あまりに成績が低いと先生の責任問題になるので。
・大人も子供も発達障害気味の人が多い
→頭の良い子は家庭が裕福そうな子が多い。
→貧困家庭の子は幼少教育が弱いのが原因(?)かも
たまに良い先生もいるけれど、
その人たちは都会の良い学校で教員している。
教育省の人達や大学生から聴取した内容は、
その優秀な人達の話ばかりで、
一般的な実際の事情とは違っていた。
教育省の職員は、優秀で積極的な教員とは流してるが、
大多数のヤバい先生達とは関係が薄い。
これらの情報を踏まえて、
フランス語アプリ教材の企画を考えていく事にした。
marocoba at 03:42|Permalink│Comments(0)
2019年11月09日
活動まとめ②~企画バトル~
初めて活動先をJICAの人達と訪問した時、
「好きなアプリを作っていいよ」と言われた。
「好きなアプリを作っていいよ」と言われた。
自分は「数学」と「情報」の教員免許を持っているので、
その場で「算数アプリを作る!」と宣言して、皆も賛同も得た。
その場で「算数アプリを作る!」と宣言して、皆も賛同も得た。
しかし後日カウンターパートに、
「本当はフランス語かアラビア語の教材が欲しい」と言われる。
「本当はフランス語かアラビア語の教材が欲しい」と言われる。
JICAの人の前では気前の良い事を言っていたけれど、
本音は「語学教材」を作らせるつもりだったらしい。
本音は「語学教材」を作らせるつもりだったらしい。
アラビア語は全くの無知なので完全拒否した。
それでも少し手伝わされたけど。
それでも少し手伝わされたけど。
俺は語学の専門でもないし、学習方法も詳しくない。
3カ月フランス語を勉強した程度の日本人が、
モロッコ人向けフランス語教材を作ることに、
意味があるのだろうか。
モロッコ人向けフランス語教材を作ることに、
意味があるのだろうか。
それに、モロッコ人は計算が苦手。
算数教材は内容がひどく悪い。
提案したいことが沢山ある。
算数は世界共通言語。
世界どこでも基本は同じ。
自分の専門分野だし、
提案したいことが沢山ある。
算数は世界共通言語。
世界どこでも基本は同じ。
自分の専門分野だし、
モロッコ人向けに工夫できる自信もあった。
なんとか理解を得ようと、
算数アプリの企画書を作ってプレゼンするも、
「必要なのはフランス語アプリ」と断言される。
算数アプリの企画書を作ってプレゼンするも、
「必要なのはフランス語アプリ」と断言される。
教育省が、近年のモロッコ人の語学力低下を懸念して語学教育の促進に注力している。
というのが理由。
というのが理由。
「算数」は算術を学ぶだけが目的ではない。
脳を鍛えることで、他分野の勉強にも効果がある。
モロッコは幼少教育が弱く、多くのモロッコ人が論理思考ゼロ。
まずは算数で勉強するための基本脳を育てるべき!
と、力説するも聞く耳を持たない。
受入先があってのボランティア活動。
決定と言われれば従うしかない。
というわけで、
算数アプリはあきらめて、
フランス語アプリの企画をすることになった。
フランス語アプリの企画をすることになった。
marocoba at 01:54|Permalink│Comments(0)
2019年11月06日
活動まとめ①~教材アプリケーション~
しばらく活動について書く。
ちょっと真面目な感じかも。
というのも契約期間は残り2か月。
メインの作業には区切りがついて、
あとは報告書・報告会の準備、引継ぎ資料作成など。
報告書の準備も兼ねて、
ブログを書きながら活動を振り返ってみる。
そもそも自分の主な要請内容は、
教育省直轄機関のIT教育研究所で「教材アプリケーションを作る」というもの。
教材アプリが完成すると、研究所のホームページから誰でも自由にダウンロードできるようになる。
教員が授業で使ったり、生徒が家庭で使ったりできる。
必須の教材でもないし認知度も低いので、正直ユーザは少ない。
20人にダウンロードしてもらえるかどうか・・・。
そもそもタブレット機を用意してる学校なんて、ほとんど無いしね。
自分の知る限りICTに協力的なの学校は2~3校、協力的な教員は全国でも10人未満。
なので、実際に使われるアプリを作るというより、
アプリ教材の促進・提案としての意味が強いと感じた。
多くモロッコ人はスマートフォン(タブレット機)を持っている。
家族が大好きなモロッコ人。
出稼ぎしている家族がいれば、コミュニケーションのためスマホは必須。
学校に行けない貧乏な家庭や田舎の人でも、スマホを持っている確率は高い。
ICT教材の普及は、多くのモロッコ人の助けになる可能性がある。
研究所の人達は、教員が授業内でアプリを使うイメージが強いらしい。
でも俺は家庭教育でこそアプリ教材を活用して欲しいと思っている。
ぜひ日本の家庭でも活用して欲しい。
日本でも良い教材アプリが沢山リリースされてます。
でも教育省としては、学校以外に訴求する場所も無さそうだし、
とりあえず授業で使われれば次第に家庭にも広まる可能性もある。
そんな薄い期待を込めて、教材開発をすることになった。
marocoba at 17:44|Permalink│Comments(0)
2019年10月30日
非共有社会
自分が帰国した後も、
残した物や技術を活用して欲しい。
それがボランティアのやりがいであり、喜びだと思う。
でもこれが、かなり難しい。
他の国も同じかもしれないけど、
特にモロッコでは困難に感じる。
モロッコ人の性格として、人から学ぶ姿勢が少ない。
「他人に管理される」「教わる」ことを嫌う。
とくに教員や公務員は、
頑張っても頑張らなくても給料は同じ。
熱い想いで努力して工夫している人もいるけれど、
そのスグ横で工夫も努力もしない人もいる。
それでも怒ったり注意したりしない。
それぞれの仕事は分かれているし、影響しない。
お互いに衝突しない様に、しっかりと作業は分担。
プロジェクト内でも1人1タスクが基本。
互いの作業に影響するような依存関係を作らない。
複数人で1つの作業は滅多にしない。
旅行で困るのは、
レストランでテーブルの担当が決まっていること。
多くの店員さんが暇そうにしていても、
担当のギャルソンが忙しければ、何のサービスもしてくれない。
予約をしても、
電話受けた担当者が当日に休暇という理由で、
予約がなくなっていたこともある。
タクシーは、それぞれ決まった縄張りがあるので、
決められたエリアを越えての走行はできない。
運転手が暇そうなのに、車を出してくれないことも多々ある。
また、自分の職場では、警備員が複数人いるけれど、
ドアごとに担当が決まっているので、
担当の警備員が休みの日は、そのドアは開かない。
このように、モロッコは分業制が基本。
他人と仕事するとトラブルが増えるから、
他人とは競合を避ける仕組みになったのだと思う。
だからモロッコは会社が少ないのかも。
複数人が集まって共有利益を生む感覚がなさそう。
それに競合他社からの圧力とか強そう。
モロッコでは、他人は有害。
それに、効率の良い方法を教えたり、
作業の手本をやって見せてあげても、
今後もボランティアが作業してくれると思って、仕事をしなくなる。
「千と千尋の神隠し」に出てくるススワタリみたい。
他人から教わったり、自分が改善する気持ちは、ほとんど無い。
もちろん全員ではないけど。
でも、それがモロッコの文化。
日本の文化を押しつける気もないし、
この条件下の中で何ができるかを考えるのが仕事。
自分に出来ることは少ないけれど、
今後も隊員派遣が続く限り、
コツコツじわじわ効果があるはず。
そう信じて頑張るしかない。
残した物や技術を活用して欲しい。
それがボランティアのやりがいであり、喜びだと思う。
でもこれが、かなり難しい。
他の国も同じかもしれないけど、
特にモロッコでは困難に感じる。
モロッコ人の性格として、人から学ぶ姿勢が少ない。
「他人に管理される」「教わる」ことを嫌う。
とくに教員や公務員は、
頑張っても頑張らなくても給料は同じ。
熱い想いで努力して工夫している人もいるけれど、
そのスグ横で工夫も努力もしない人もいる。
それでも怒ったり注意したりしない。
それぞれの仕事は分かれているし、影響しない。
お互いに衝突しない様に、しっかりと作業は分担。
プロジェクト内でも1人1タスクが基本。
互いの作業に影響するような依存関係を作らない。
複数人で1つの作業は滅多にしない。
旅行で困るのは、
レストランでテーブルの担当が決まっていること。
多くの店員さんが暇そうにしていても、
担当のギャルソンが忙しければ、何のサービスもしてくれない。
予約をしても、
電話受けた担当者が当日に休暇という理由で、
予約がなくなっていたこともある。
タクシーは、それぞれ決まった縄張りがあるので、
決められたエリアを越えての走行はできない。
運転手が暇そうなのに、車を出してくれないことも多々ある。
また、自分の職場では、警備員が複数人いるけれど、
ドアごとに担当が決まっているので、
担当の警備員が休みの日は、そのドアは開かない。
このように、モロッコは分業制が基本。
他人と仕事するとトラブルが増えるから、
他人とは競合を避ける仕組みになったのだと思う。
だからモロッコは会社が少ないのかも。
複数人が集まって共有利益を生む感覚がなさそう。
それに競合他社からの圧力とか強そう。
モロッコでは、他人は有害。
それに、効率の良い方法を教えたり、
作業の手本をやって見せてあげても、
今後もボランティアが作業してくれると思って、仕事をしなくなる。
「千と千尋の神隠し」に出てくるススワタリみたい。
他人から教わったり、自分が改善する気持ちは、ほとんど無い。
もちろん全員ではないけど。
でも、それがモロッコの文化。
日本の文化を押しつける気もないし、
この条件下の中で何ができるかを考えるのが仕事。
自分に出来ることは少ないけれど、
今後も隊員派遣が続く限り、
コツコツじわじわ効果があるはず。
そう信じて頑張るしかない。
marocoba at 09:18|Permalink│Comments(0)
2019年10月27日
レコーディング完了
活動の話。
フランス語のICT教材を作っています。
教材用のフランス語アニメーションを作成中。
先日、音入れが完了しました。
活動先には教材ビデオ作成用の撮影スタジオがある。
今回は録音だけですが、動画の撮影もできます。
ここで授業映像などを作ったりするらしい。
このスタジオはKOICA(韓国の国際協力機構)が建てた建物。
利用頻度は多くないけど、良い設備が整っています。
韓国の資金援助ですが、しっかり活用させて頂きました。
今回の録音は、日本語を勉強している大学生の友人に協力して頂きました。
録音した音声と、アニメーションを組み合わせれば、
教材アプリは、ほぼ完成!
とうとう来月には完成予定。
そして、2年間の活動を終えて3カ月後には帰国。
残り日数が少なくなったけど、ラストスパート頑張ります。
フランス語のICT教材を作っています。
教材用のフランス語アニメーションを作成中。
先日、音入れが完了しました。
活動先には教材ビデオ作成用の撮影スタジオがある。
今回は録音だけですが、動画の撮影もできます。
ここで授業映像などを作ったりするらしい。
このスタジオはKOICA(韓国の国際協力機構)が建てた建物。
利用頻度は多くないけど、良い設備が整っています。
韓国の資金援助ですが、しっかり活用させて頂きました。
今回の録音は、日本語を勉強している大学生の友人に協力して頂きました。
録音した音声と、アニメーションを組み合わせれば、
教材アプリは、ほぼ完成!
とうとう来月には完成予定。
そして、2年間の活動を終えて3カ月後には帰国。
残り日数が少なくなったけど、ラストスパート頑張ります。
marocoba at 23:47|Permalink│Comments(0)