モロッコ文化

2019年09月20日

いいわけ

モロッコ人は謝らない。
英語の「Excuse me」に相当する言葉は頻繁に聞くが、
「I'm sorry.」という言葉は、聞いたことがない。
アラビア語にも謝罪の言葉はあると思うけど、聞いたことが無いから知らない。
フランス語「Je suis désolé」もモロッコ人から聞いたことがない。

代わりに必ず「いいわけ」を聞かされる。

例えば遅刻した時は、
渋滞してた。車の不具合。車が事故を起こした。電車が遅れた。等々。
バラエティ豊かな「いいわけ」を披露してくれる。

忘れ物した時、注文を忘れた時、間違えた時、修理に失敗した時。
どんな時でも彼らは様々な「いいわけ」で楽しませてくれる。

日本人の感覚だとイライラする。
「謝れ!いいわけするな!」と思う。
でも文化が違うから仕方ない。
「謝罪の文化」ではなく「いいわけ文化」。

彼等の「いいわけ」は自己擁護のためだけでなく、実は優しさもあると思う。
「わざとじゃない」「自分のせいじゃない」
つまり「あなたが嫌いじゃない。敵対していないよ。」と言いたい。
そーゆー文化だ。受け入れるしかない。

そして「いいわけ」の内容はウソが多い。
「車が事故を起こした」と言っても車体に傷は無いし、
「電車が遅れた」と言っているが車で来ていたりする。
内容は何でも良いのだ。

そして大抵の場合「いいわけ」は長く、ストーリー仕立てになっている。
こっちから「問題ないよ、気にしていないよ」と言ってあげるまで、ずーっと「いいわけ」は続く。

「いいわけ」する時だけ頭が良い。
嘘のストーリーを即座に作り上げ、論理的に順序だてて話す。
彼らは「いいわけ」に関してはプロフェッショナル。


marocoba at 10:55|PermalinkComments(0)

2019年07月12日

お強いのが好き(サッカーアフリカ杯)

現在エジプトで、
サッカーのアフリカ杯が開催中。

アフリカネイションズカップと、
アフリカネイションズチャンピオンシップが、
交互に隔年で開催される。

アフリカネイションズチャンピオンシップは、
国内リーグ所属の選手限定の大会。
昨年はモロッコが開催国で、モロッコが優勝した。

同年に開催されたW杯ロシア大会では、
モロッコ代表には海外選手が多すぎると非難されていたが、国内リーグの強さも証明した。

ロシアW杯でイケメンすぎると日本でも話題になった、モロッコの代表監督も健在です。
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モロッコの現在のFIFAランクは、
アフリカ4位、全体47位。
優勝が狙えるかもしれないと、
モロッコ人の大会注目度は非常に高く、
試合中は街から人が消える。

テレビ付きカフェには大勢の人が集まり、
試合開始前から入店しないと席が無い。

こんなに沢山のカフェがあるのに、
どこに行っても満員で座れない。
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店番しながらラジオや携帯で観ている人も多い。
店を閉めちゃう小売店も多かった。

得点シーンでは街中に歓声が轟く!
気にならずにはいられない。
モロッコ人とカフェで一緒に応援した。
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しかし結果は、
決勝トーナメント初戦で敗退。
ベナンに惜しくもPKで負けた。

2本目のPKを外したとき、
まだ微かな希望は残っているのに、
沢山の人がカフェから帰っていったのが悲しい。
最期まで見届けようよっ!

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モロッコは非常にサッカーファン多い。
特にバルセロナとレアルマドリッドが人気。
というかそれ以外のファンがいるのか?
強いチームしかファンにならない。
それがモロッコ人。

国内リーグでも、
ウィザード・カサブランカと、
ラジャ・カサブランカという、
2強のチームが圧倒的な人気。

以前、ベニメラル市のカフェで、
ウィザード・カサブランカを応援している人達に
「対戦相手は何処のチームですか?」と尋ねたら、
「知らない」と言われた。
周りのオッサン達にも聞いてくれたけど、誰も知らなかった。

だから自分でインターネットで調べた。
するとウェドゼムという街のチームとわかった。
え、30kmも離れていない隣の街じゃん・・・。

モロッコ人は、強いチームしか応援しない。
それどころか他のチームに興味が無い。
たとえ地元のチームであっても。

marocoba at 18:34|PermalinkComments(0)

2019年07月09日

お金の価値は(映画「億男」)

ちょうど自分がモロッコに着任した頃(2017年冬)に、
俳優の佐藤健さん、高橋一生さんがモロッコで映画の撮影をしたと話題になっていた。

そして2018年10月、映画「億男」が公開。
最近、動画配信されたので視聴しました。

あらすじは、
宝くじに当たった男が「お金」の価値や意味について考えていく、という話。
その「お金」について考える場面の1つとして、モロッコが出てくる。

自分もモロッコで生活していて、
お金の意味について考えさせられる。

例えば、
急いでいる時、緊急の時は、
値段が高くても支払う価値がある。

つまり、立場・状況によって「お金」の価値は違う。
だからモノの値段が変わってくる。

同じモノを買っても、
同じ距離のタクシーでも、
現地人と旅行者では値段が違うときがある。

「足元を見る」なんて言葉があるけど、
まさにその通りだと思う。
高級な靴を履いて買い物すれば値段が高くなる。

日本人は「ぼったくられた」と思うかもしれない。
でもちょっと違う。
相応の人から、相応の値段を請求するだけ。

日本では大抵の商品・サービスが、
全ての人に対して同じ値段。
モロッコでは、貧しさを理由に安くしてもらう人もいる。

街を歩いていると、
物乞いが「1dhちょーだい」とねだる。
物乞い達は、たった1dhでパンが食べられる。
旅行者はレストランで30dhのタジンを食べる。

立場によって「1dh」の価値は異なる。
「1dh」で命をつなげる人達もいるし、
「1dh」では茶も飲めない人がいる。

決して、
貧乏=不幸ではない。
金持ち=幸せではない。
貧しくとも幸せそうに暮らすモロッコ人達に驚かされる。

○○があれば幸せ。
ではなく、
○○があるから幸せ。
とモロッコ人は言う。

無いものは無い。求めない。
(その考えにイラっとする時もあるけど)

「家族がいるから幸せ」と言うモロッコ人も多い。
日頃は贅沢をしないモロッコ人も、家族のためなら出費を惜しまない。

家族と暮らすために会社を辞める人もいた。
収入よりも家族が大事。

人によって「お金」の価値は異なる。


marocoba at 12:29|PermalinkComments(0)

2019年06月24日

モロッコの音楽祭たち

6月~7月はモロッコでは音楽祭の季節。
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エッサウィラ「グナワ音楽祭」
ラバト「マワジン」
フェズ「聖音楽祭」
カサブランカ「ジャズ音楽祭」
などなど。

それぞれタイトルは違うし、
多少のジャンル分けはあるけれど、
内容は大体似たような感じ。

特設ステージが設置され、
夕方ころから深夜まで、
特大スピーカーから大音量で演奏する。

基本的に立ち見は無料。
前方で人混みを避けてゆっくり観たい人は、有料席が設けられているステージもある。
無料でも10mくらいの距離で見られる。

現在、ラバトのマワジンが開催中!
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モロッコ伝統音楽だけでなく、
スペインのフラメンコや、インドのダンスなど。
他の国の伝統音楽のステージもあり興味深い。

また米英などの有名バンドが来ることも。
昨年はBruno MarsやJamiroquaiも演奏。
今年は、black eyed peasやMarshmelloが演奏。

日本だったらチケット数万円はするであろう至近距離で無料とはすごい。

ラバトのマワジンのサレステージや、
エッサウィラのグナワ祭は、
客席が砂浜のステージ。
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また、ラバトのマワジンはウダイヤ砦やシェラ遺跡等の世界遺産をバックに演奏するステージもある。

音楽祭が始まると、家までズンズン音が響いてくる。
女性も子供も老若男女みんな、音楽を聞きいて踊る。
特別な雰囲気。
ただビールは飲めない。

それから治安には注意。
暗くなってから始まるステージも多いし、
人が大勢集まるし、やんちゃな若者も多です。
欧米文化に人が集まる所にはテロの危険もあります。

ちなみにラバトのマワジンは、
テロ警戒のためJICAの指示で、
可能な限り参加を避けるよう指示されてます。


marocoba at 17:20|PermalinkComments(0)

2019年06月21日

第99回セフローさくらんぼ祭り

セフローはフェズからグラタクで30分くらいの街。
毎年「さくらんぼ祭」が開催されることで有名。
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ユネスコ無形文化財に指定されている祭。
祭りの日はグラタクもバスも混雑するので要注意。
昼過ぎには既にタクシーの取り合いになっていた。
グラタクは1人片道12dh。

今年2019年は第99回で、6月13~16日に開催された。
祭三日目の6月15日に参加してきた。

祭2日目の6月14日には、
さくらんぼクイーンを決めるミスコンが開催されたらしい。
イスラム圏の国でミスコンがあるというのは珍しいかも。

15日にはパレードがあり、
さくらんぼクイーン(多分)も、サクランボの馬車に乗って登場。
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真ん中に座っているおそらくクイーンであろう人の写真が上手く取れなかった・・・。

パレードは、とても盛り上がっていた。
パレードには子供たちの楽団や、
伝統的な衣装を着て伝統音楽を奏でる人達、
大道芸や、なぜか中国風の獅子舞や龍の舞、
謎のミッキーやミニーのコスプレ。
パレードは見どころ満載。30分以上続く。

1km以上あるパレードコースの沿道には、
パレード開始2時間以上前から場所取りをする人が座り込む。
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パレード開始直前になると道路が封鎖され、
反対側に行くのが非常に困難になるので注意。

また、この時期は街のあちこちでサクランボが買える。
1kg150~300円くらい。
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アメリカンチェリーが主流だけど、
探せば日本で主流の白い品種もある。

試食(強制)も沢山できるし、
1日で物凄い量のサクランボを食べてしまった。

夜は、ステージで演奏会。
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また屋台がたくさん出店する。
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焼きもろこし、バーベキュー、ポップコーンなどなど。
ゲームの出店もあり、日本の夏祭りの気分が味わえる。
浴衣を着て行きたいくらい。
ビールが売っていないのは残念。

marocoba at 10:55|PermalinkComments(0)