活動まとめ⑦~プライベート活動~

海外協力隊のメインの活動は、
JICAと契約した要請(以下、要請活動)について活動をすること。

でも要請活動は、
協力隊生活にとって20%程度の存在だと思う。

自分にとって要請活動は、
自由度が低いし、
やりがいも無いし、
意味ない作業が多くて、
任国への貢献度も低い。

そもそも活動先に問題が無いし、
改善する必要も無い。

それどころか、
JICAボランティアをJICA研修生と思っていて、
活動先はJICA研修生を受け入れてあげている、と思っている。
逆にボランティアされている。

要請活動は、JICAボランティアが任国に滞在するためのきっかけでしかない。
ボランティアとして、任国のために貢献したいと思ったら、
要請活動以外のプライベートな時間で、ボランティア活動も必要だった。

簡単にできるのは、
イベント手伝い・参加、
任地の人達との交流、
在モロッコ邦人との交流、
ボランティア旅行ガイド、
などなど。
それから、
子供に日本語や算数を教えたり、
ボランティア自治会の作業や、
モロッコを研究して情報を発信するなど、
ブログを書くのも大切な活動。

これらの私的なボランティア活動は、
要請活動を頑張るよりも、任国に貢献できている実感がある。

モロッコを宣伝して、
少しでも観光客が増えれば、
モロッコ発展の助けになる。

情報を残すなどして、
少しでも今後の隊員等の役に立てたならば、
自分の活動を頑張るよりも幅広く貢献できる。

JICA海外協力隊を宣伝して、
これから隊員を受験する人が少しでも増えれば、
もっと世界に貢献できる。

そう考えると、帰国後にできる活動も多い。
むしろ、帰国してからの方が活動の幅が広く、貢献度は高い気がする。
離任すれば要請活動は終わるけれど、
帰国後も協力隊員としての活動は終わらない。

要請活動を休止している間も、
プライベートでのボランティア活動は休むことはなく続けた。

むしろ積極的に続けた。
要請活動のストレスを、
私的なボランティア活動で発散!

だから活動休止中でも、
何もしてない、サボっていた、という気持ちはない。

むしろ、
要請活動が忙しく、
要請活動だけに注力していた方が、
任国への貢献度は低かったかもしれない。


2019年11月24日07:24|この記事を開くコメント(0)|カテゴリ:ボランティア活動 

活動まとめ⑥~ボランティアの帰還~

やる気を無くして、
ほとんど出勤しない日々。

活動を再開したい、
と思っても身体が動かない。

何もしない日々が続くと、
手先が不器用になり、頭が悪くなる。

休止期間中は、病気や怪我を沢山した。
指先は常に生傷が絶えない。
不注意からスリにもあった。

家事に手がつかない。
食器や調味料や卵を落として割りまくる。

どの料理を作っても美味しくできない。
それは、俺の実力不足か・・・。

鍋に火を着けたまま放置する事件も数回。
鍵を持たずにオートロックの玄関から外出するミスも、月2回ペース。

何も食べない日もあれば、
どれだけ食べても空腹を感じる日もある。

明日から出勤しよう!と思っても、
夜眠れなくて、明日も無理だ・・・という日もあれば、
熟睡できても、起きるのが夕方だったりする。

いろいろ弱っている。
このままではヤバい。

回復するには、
脳を使って活性化する必要がある。

脳を使うといっても、勉強するだけではダメ。
突発的な物事に対応する脳刺激が必要。

人と話すのは有効な方法だと思う。
会話は常にアドリブ対応が求められる。
集まり(イベント)には、必ず顔を出すようにした。
でも脳が働かない状態で、他人と会話するのは難しい。
多くの人に迷惑かけた。

また、旅行をした。
新しい景色を観るのは刺激になる。
それに旅行にトラブルはつきもの。
安心できない状況に身を置くことは刺激になる。

そして、最も精神を回復させたのが、
カウンターパートを無視して活動再開したこと。

自宅ストライキ(?)の効果もあって、
俺の活動をあきらめてくれたらしい。
活動について何も指示されなくなった。
だから自分の好きな作品を作ることにした。

気が付けば、活動休止して半年近くが経過。
活動限界まで残り半年程度。
プレッシャーも生まれてきた。

ラマダンが明けた頃(今年6月)には、毎日作業できるくらいに回復した。
自宅作業でも良かったけれど、自分にプレッシャーをかける為に、可能な限り活動先で作業するように心がけた。

次第にカウンターパートとの会話も増え、
最悪だった関係性は徐々に回復。

これまでの遅延を取り戻すためにも、帰宅後も自宅で作業。
忙しくなるにつれ、脳が活性化され、生活も安定してきた。
心身の不調は回復。

最近ではカウンターパートに、
「契約を延長できない?」
「モロッコに残る気はない?」
と言われるなど、
活動を認めてくれるようになったっぽい。
俺はモロッコに残る気は全く無いけどね。

そして遂に、教材アプリケーショが完成。
先日、カウンターパートへ提出をした。


2019年11月21日16:55|この記事を開くコメント(2)|カテゴリ:ボランティア活動 

活動まとめ⑤~反抗ストライキ~

教材アプリの企画が決まり、
JICAを含めて活動先とミーティング。

相変わらずカウンターパート(以下CP)は、JICA担当者の前では気前が良い。
企画の内容は全てスムーズに合意された。

しかし、いざ開発を始めると、
CPは企画に納得していないらしい。
「こんなアプリを見つけた。これと同じ内容のアプリが欲しい。」
「ダイアログより、単語を暗記させるのが大事」
と、ちょくちょく言ってくる。

この6か月間、
俺はプライベートな時間を使って、
自費で遠方へ出向き、
自分なりにモロッコ研究をして、
そして、納得できる企画に辿り着いた。

なのにCPが提案する内容はレベルが低い。
・見た目がカッコいい
・自分はこれで勉強した
・このアプリは人気がある
などなど、
深く考えもせず企画を変更したがる。

意味もない企画変更は受け入れられない。
CPの言うことは無視しながら開発を推し進めた。

今思うと、企画の段階で既に反抗期は始まっていた。
CPの能力は期待できない、自分1人で開発する。
そんな風に考えていた。

その他にも、日頃からCPにはイライラすることが多い。
俺の語学力の低さを同僚に愚痴っていたり、
「前任者は良かった」と言われたり。

CPは基本的には優しい人なんだけど、
その優しさが面倒くさく感じて、
性格的な相性も悪く、関係性は悪化するばかり。

そして
「モロッコの事は俺の方が知っている」
と言われ、この言葉を聞いて企画変更を受け入れることにした。

ボランティアとは何だろうか。
訓練所で国際協力について学び、俺は勘違いしていた。
困っている人へ労働力を提供するのがボランティア。

活動先の方針に意見するのはボランティアとは違う。
活動先は意見を求めているのではない。
労働力を求めているのだ。
単に相手が欲しい物を提供する。
それでいいじゃないか。

そう自分に言い聞かせた。
しかし既に自分の企画で、プログラミング行程の80%を終わらせていた。
ほとんどの部分が、やり直しになる。

・・・。
全く作業が進まない。
やる気が出ない。

誰が使うかも分からないアプリ。
何も新しい提案も無いアプリ。

そんな意味の無いアプリを、
わざわざ日本から来て、1人で黙々と制作する。
モチベーションが維持できない。

ボランティアだって見返りが必要だ。
やりがいとか、他人との交流とか、誰かの笑顔とか。
それがボランティアの給料。
でも、この作業は何も得られそうにない。

出勤しても、何も作業せずに帰宅する日が増えてきた。
仕事だと割り切って働こうと思っても、
責任もプレッシャーもやりがいも無い仕事は、継続が困難。

徐々に出勤しない日も増えてきた。
CPも俺をあきらめ始めた。
欠勤しても連絡が来なくなった。

そして、着任から1年が経った頃、
ほとんど出勤しない生活になった。


2019年11月18日02:25|この記事を開くコメント(0)|カテゴリ:ボランティア活動 

活動まとめ④~企画プレゼン~

フランス語学習について研究・企画すること3ヶ月。
「アフレコ」をテーマにアプリ教材を作ることに決めた。

アニメを観て、会話を覚えて、
実際に音声を吹き込んで遊ぶ。
そんなシンプル教材アプリ。
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なぜ、この企画に落ち着いたのか。

理由①語学の基本はダイアログ
旅行先で知り合った観光業を営むモロッコ人は、
英語、フランス語、スペイン語、ドイツ語を話す人が多い。

学校に行っていなくても、
文字は読めなくても、
引き算ができなくても、
仕事できる程度に何言語も話せる。

客と会話して覚えてしまうらしい。
語学は会話が基本。
机上や本で習得するものでないんだね。
耳と口で習得するもの。

ダイアログの勉強は、モロッコ人に向いていると思った。
日本人が語学が苦手な理由は、文字で勉強するからかもね。

理由②反復学習できる
モロッコ人の語学の基本はダイアログ学習。
しかしダイアログ(対話)は、
1人では練習しにくい。

学校では隣の席の人と1~2回やるだけ。
どんどん先に進まれてしまう。
習得に時間のかかる子供は、もっと反復練習したいハズ。

そんな時、アプリ教材が助けになれると思った。
アプリ教材なら、
授業が終わった後でも、家庭でも反復学習できる。

理由③アフレコは脳トレ
モロッコの勉強は暗記のみ。
思考力が育たない。
そのせいか、モロッコ人の多くは、2つの事を同時に考えるのが苦手。

アフレコはセリフを覚えるだけでなく、動画とタイミングを合わせて話す必要がある。
①タイミングを待つ
②セリフを言う
この2つの動作を同時にする。

日本人だったら当たり前にできる。
これがモロッコ人だと、かなり難しい。
研究所員の大人でも、多くの人ができない。まじで。

「録音開始」ボタンを押した瞬間に「Bonjour!」って叫ぶ。
いやいや、まだ誰とも出会ってないでしょう・・・。

前のキャラのセリフが終わったら、状況も確認せずスグに自分のセリフを言ってしまう。
画面の状態を見ながら話せない。
同時に2つのことができない。

これについては、非常に悩んだ。
年齢的に鍛えるのが遅いのか、
人種による先天的な実力なのか、
後天的に鍛えられる能力なのか。
調査しようにもデータが無い。

他のアフリカ隊員に相談したら、
「鍛えられる能力だと信じるしかない」
と言われたので、俺も信じることにした。

理由④アニメで道徳を学ぶ
モロッコで生活をしていると、モロッコ人の不道徳が気になる。
そこで、モロッコの子供に伝えたい内容を、なるべくアニメに取り入れた。

・不注意な道路の横断
・路上でサッカーする人
・歯を磨かないで虫歯だらけな人
などなど
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フランス語の授業では、長文などで環境問題や社会問題(ゴミ・資源・戦争など)を扱っている。
西洋史もフランス語の授業で、ついでに学ぶっぽい。

しかし「歴史・社会問題」は学んでいるけれど、
「道徳・マナー・健康」は殆んど学んで無さそう。

なので、道徳の勉強もフランス語の授業に取り入れて欲しい、という願いを込めてみた。

理由④アニメって日本っぽい
せっかく日本から来て、教材を作るのだから、
何か日本らしい内容を含めたい、と思っていた。

海外で生活して気が付いたのは、
日本アニメは想像以上に知られている。

アニメは日本が代表する産業のひとつ。
海外の若者にとって、日本といえばアニメ。

アニメにアフレコする教材。
日本らしくて良いと思った。


2019年11月15日04:59|この記事を開くコメント(0)|カテゴリ:ボランティア活動 

活動まとめ③~モロッコ研究~

教材開発は”企画”が最重要。
企画以外は作るだけの単純作業。
「活動の価値の9割は企画にある!」と考えた。

まず、モロッコの事を知らないと企画できない。
パソコンの前だけで頑張っても、良い企画は生まれない。

ラバトでは教育省員や大学生など都会の人間から話を聞くことはできるけれど、
やはり一般的な家庭の子供から話を聞きたい。
地方の学校の授業現場を見たい。

しかし活動先は平日出勤が必須で、外出には許可書が必要だった。
モロッコは何をするにも書類が必要。
だけど責任を取りたくないから、なかなかサインしてくれない。

それに学校に見学許可を求めたけれど、誰も授業を見せてくれない。
教育省の監査だと思われるっぽい。

「見学させて(書類にサインして)ください。」と頼んでも拒まれる。
しかし私的(書類なし)ならば見学させてくれる学校があった。
あくまでも「個人的に勉強したい」と言って訪問。
公式な見学はあきらめた。

また、地方の先輩隊員に話を聞きに行き、活動の見学などした。
イベント等にも可能な限り参加してモロッコ人と出会い、聞き込み調査した。
週末のプライべートな時間でモロッコの研究。

たくさん旅行もした。
学校に行っていないモロッコ人達は、
飲食店や観光業をしていることが多い。
地方を旅行をすると、都会とは違うタイプの人達に出会える。

しかし、学校の授業を見学するには平日がベスト。
なので有給休暇を消費して授業見学した。
仮病を使って学校訪問することもあった。
面倒な社会の仕組みを攻略できず。

その成果もあり、様々な発見があった。
特に気になるのは、先生の指導能力が低い。

・頭の良い子を前に座らせる。
 →授業を円滑に進めるため。
・授業についていけない子は後方に座らされる。
 →生徒はただ授業時間が過ぎるのを静かに耐えている。
・勉強は暗記が基本。考える必要はない。
 →足し算も九九みたいに暗記。
・テストでカンニングを許す先生もいる。
 →あまりに成績が低いと先生の責任問題になるので。
・大人も子供も発達障害気味の人が多い
 →頭の良い子は家庭が裕福そうな子が多い。
 →貧困家庭の子は幼少教育が弱いのが原因(?)かも

たまに良い先生もいるけれど、
その人たちは都会の良い学校で教員している。

教育省の人達や大学生から聴取した内容は、
その優秀な人達の話ばかりで、
一般的な実際の事情とは違っていた。
教育省の職員は、優秀で積極的な教員とは流してるが、
大多数のヤバい先生達とは関係が薄い。

これらの情報を踏まえて、
フランス語アプリ教材の企画を考えていく事にした。


2019年11月12日03:42|この記事を開くコメント(0)|カテゴリ:ボランティア活動